kiteate

kiteate お手あての木具

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「お手あて」 古代薬のない時代、患部に手を当て痛みを和らげ体の力を引き出すこと。

人には自分で病を治す力がある。また野に生える野草を体の不調に合わせ摂取しそれは薬草となり、自然発酵したものを発酵食品として食し、自然と微生物と共存してきました。
しかし現代は化学薬品、無機質なプラスチックなどがあふれ、大量生産・大量廃棄することにより地球環境も人の健康寿命もおびやかされています。

⽊の道具はプラスチックと違い、⽣きて呼吸しています。

免疫力を⾼め⼀⽣ものの⾷養⽣の知恵が詰まった「やまと薬膳」のお⾷事は、解毒できるからだに整えてくれるお⼿当てのようです。
「箱屋常吉」の⽣み出す⽇本の森林資源を⽣かした上質な⽊の道具たちは、⾷という命の糧を⼤切に保存し守ってくれる森と⾋のコラボレーションです。

土に還る木の道具、免疫力を高めからだを整える木の道具、自然というお手あて。

お手あての木具 kiteate

Collaboration By

箱屋常吉

へその緒から棺桶まで。あなたはいくつの「箱」を開けますか?
この地球にはさまざまな『箱』がある。
自然という大きな『箱』の中で皆暮らしている。お家も『箱』、身体も『箱』、心という『宝箱』に喜怒哀楽さまざまな感情を抱き生きている。
人間もモノも最後は土に還る。無機質のモノではなく、命あるモノを大切に使う。
江戸時代の先人の生活を今一度見直して、日常の吉に気づきていねいに暮らす。その暮らしの木の道具作り、箱の中にはたくさんの夢や想いが詰まっている。個性豊かな木や、人の背景が見えるワクワクするような箱づくりを続けたい。私たちは「箱屋」。そして「森と心の守り人」です。

やまと薬膳

やまと薬膳は、日本の風土・環境のもとで体を養い生命を強化していくための食生活の研究と提案をしています。食は体にとって薬であり、真の薬は食であり、薬という文字は「艸(くさかんむり)」に「楽」と記されるとおり、草のもとでからだを整え楽にし、食事のみならず生活の彩りとしても楽しめることを示しています。実際、地上に生える草たちは、動物たちの養いと生命維持に役立つ薬となっています。
人間においても、先人たちが命懸けで人間にとっての薬の分別をしてきました。私たちはその恩恵を引継ぎ、さらに現代から未来へと新たな適応性を構築していかねばならないと思います。
日本のみならず世界のどこにおいても、暮らす土地に適応する食の選択や判断力を身につけていけるよう「オオニシ恭子の食の方程式」を持って世界へも発信していきたい。

(左)五代目箱屋常吉 笹井雅生
(右)やまと薬膳主宰 オオニシ恭子

薬膳料理研究40年、オオニシ恭⼦先⽣監修。⽇々の調理から⽣まれた「こだわりの逸品」たち。

「そうそう、これが欲しかったのよ!」。かゆいところに⼿が届く、オオニシ先⽣ならではの機能性とデザインへのこだわりが詰まったkiteate。

例えば⾃在押し箱は全型サイズの海苔にぴったりで、驚くほど簡単に軍艦巻きや押し寿司、巻き寿司を作ることができます。お⼦さんの軽⾷やお寿司好きの外国⼈にも⼤⼈気です。

他にも、すり鉢とおたまが合体した味噌おたま、お鍋の上や台所の隙間に便利な満⽉まな板など全7種類。料理下⼿でも効率よく⼿軽にできる、暮らしに寄り添う⽊の道具です。

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 オオニシ恭子コラム『What’s kiteate?』 

やまと薬膳主宰 オオニシ恭子

 *お櫃は優しい 

炊き立てのご飯をkiteateの角丸お櫃に入れますと、ご飯がいつまでもしっとりとして、暑い最中に室温で1~2日経っても傷むことがありませんでした。金属の鍋やタッパーなどに入れて置くのとは大違い、今までだって市販のお櫃に入れていたのだけれども、なんでこんなに味が違うのかと思ってしまいました。今までのお櫃はやけに白いので、きっと漂白剤などに入れたに違いない、それだと木の呼吸は止まっているのかもしれないと感じました。お米も圧力鍋や土鍋で炊かれて緊張していたに違いないけれど、木の香りのするところに落ち着き、通気性はあるし、程よい優しさに包まれ安心したに違いない。両手を差し伸べて、軽く結んで「ありがとう、私になって!」と伝え蓋の上に置きました。お櫃のふたは八寸のように、とっておきのお惣菜やお菓子、お酒のつまみなどの取分け皿にもお盆にも使えます。また大事なものをしまっておく宝箱にもいいなと思います。

おひつイラスト

 *杉樽で手前味噌が最高! 

最高の手前味噌、いや手前味噌はいつも自分にとって最高なのです。大豆と塩と麹がいっしょになって、約一年成長しあいます。私の体に馴染むようにするのに自分の常在菌もいっしょに派遣して成長してもらいます。ですから自分に合わないはずがありません。その大事な成長の場所である建屋が、プラスチックやガラスではなく通気性のある木であれば、成長も心地よいに違いありません。成長する微生物のお家は八角形です。時々声掛けるといいですよ。「元気?美味しくなってね!」

 *愛しのぬかぬか長箱 

ぬか箱の長い方は大根サイズ、短い方は胡瓜サイズ、今や私はぬかにハマってしまい、腸内環境に最強というぬか漬けのケアに余念がありません。毎日かき混ぜ、出かける時は持って行こうかと思うくらいです。ぬか箱に入ってもらうきゅうりも大根も、曲げないでも伸び伸びと入ってもらえます。お布団をかけるようにして寝てもらう感じですが、毎日「どうですか?」なんて起こしているんですよ。結局、ぬかも木箱も微生物の住処であって、私たちの体も微生物の住処。親和性のある微生物とのご縁を作って、良いお付き合いをしていく箱の素材、ぬかの素材、野菜の素材、そして私の素材が仲良くやっていければいいのですよね。合わない微生物は、うまく避ける工夫も大事ですよね!

 *自在押し箱でカンタン寿司がすぐに ! 

どこにでも押し寿司の型箱は売っていますね、けれど海苔のサイズはありません。各国のミスインターナショナルが神奈川に来た時に、お料理講習をすることになり、私は日本の料理文化を伝えるのにやはりお寿司が良いと思いました。握り寿司や海苔巻きなどを、彼女たちに実習してもらうのは大変だろうと考え、押し寿司型箱で軍艦を作り、その上に豆腐や野菜、果物をのせるだけの簡単なものにすることにしました。しかし、市販の型箱が海苔のサイズではないので、私が十五箱くらい作りました。料理イベントは大成功で、彼女たちは夢中になって予想以上に出来の良い華やかな軍艦を作りました。のちに、箱屋常吉さんの社長に私が作った箱を見せましたら、「よく作ったね!」と言いながらも大笑いされました。釘を使っていてガタガタでしたから。社長が早速、釘を使っていない型箱を作ってくださり、皆さんもこれ欲しいに違いないということになりました。重宝しています!軍艦があっという間にできてしまいますからね。

押し寿司イラスト

*一味違う自家製豆腐に欠かせない豆腐型箱

「ぬち豆腐が食べたい!」濃厚でクリーミイな味に生姜や茗荷、わさびをすりおろして、ちょっとお酢も効かせたい、胡麻ダレも悪くないなんて思った時に、豆乳をちょっと沸かして、にがりとぬちまーすを入れておぼろを作り、麻布を箱に入れて濾せば麻の布目豆腐の出来上がりです。おぼろにハーブを入れるのも良いです。冷や・湯豆腐どちらも美味しく、崩してドレッシングやクリームにもできますし、冷凍庫に入れてアイスクリームにもなります。

*満月まな板で移動が簡単! 

長年使っていた円形の欧州まな板が1/3 くらいのところで割れてしまったのですが、何かとても便利で、三日月型になった細い方は、食材や鍋が置いてある狭いキッチンでもわり込んで切ることができます。弓張り月の方は、角が無いのでやはり混んでいる食材の合間に入り込みやすく、鍋の上、すり鉢やボールの上に載せて切ることもできて便利です。「まな板はなんで長四角でなければならないの?」と思ってしまいます。よく使ってきたのでかなり古びて講習では使えませんでしたが、いっそ新しいのを作ってもらいたいと思ったのです。綺麗な分厚い檜の満月まな板は汚したくないほどですが、嬉しくなってみんなに見せたい!使ってもらいたい!と思わずにいられません。

*みそ汁が更に美味しくなるすり鉢型お玉 

長年の夢でした!みそ汁には、味噌をすり鉢で溶いて入れる方が何故か美味しいので、すり鉢型のお玉なら世話ないのだけれど、「誰か作らないのかなー」とずっと思っていたのです。奈良に来て、隣の三重県の伊賀焼窯元長谷園さんに時々買いに行っているうちに、作ってもらえないか頼んでみてやっと実現しました。胡麻などももちろん摺れます。